お茶漬けのしみとふるーつ寒天

お手紙風ブログ。それから本と映画、デザイン、アートとなんやかんやを赤裸々に。

女子旅紀行 情緒あふれるアートの街 金沢

「そうだ、金沢行こう」

 

この一言から旅は始まった。テスト前にも関わらず、私達は胸を躍らせ旅行の計画を立て、金沢への夢を抱いて眠りについた。

テストの結果も安眠したようだった。

 

この日は晴天だった。

電車に乗車し大宮駅に到着すると、そこにはまめおが立っていて私達を出迎えてくれた。

「駅弁買ってけよ、オラァ」

まめおの剣幕に押され、私達は旅の醍醐味である駅弁を買った。もはやこれで旅の明暗が決まると言っても過言ではない。スタートダッシュは肝心だ。ファイナルアンサー?私の脳内でみのもんたが囁く。ファイナルアンサー。私は鮭ハラコ弁当に手を伸ばした。

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新幹線(かがやき)の中で鮭といくらの親子の饗宴に舌鼓を打ちながら、私達はまだ見ぬ雪国に想いを馳せていた。

 

県境の長いトンネルを抜けると、そこは金沢だった。息が白くて、ああもう雪国なんだなと思った。雪面の白が目に眩しくて、足下から寒さが体を包むようだった。寒いのに、嫌な感じはしなかった。

 

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「金沢に来るなら、春か夏か秋か冬がいいと思います。」

 

金沢は、城下町だっただけあって古都の面影を残していた。其処彼処に残った雪が、風情をより一層醸し出していた。

近江町市場で、私は運命の出会いを果たした。橙色の体をした、攻撃的な鎧を着た海の殺し屋ーーウニだ。

奴と目が合う。睨みつけられる。

「俺に触ると危ないぜ、近づくなこのブス」

私はその言葉を聞きすぐさま奴を食べなければと激怒した。必ずかの邪智暴虐のウニを除かなければならぬと決意した。

舌の上で奴はとろけ、私の一部となった。これからは一緒に生きて行こう。ブスって言われたけど。

その味わいはエキセントリックでコケティッシュナチュラルでちょっと意地悪な男性を彷彿とさせた。優しいけどちょっと意地悪みたいな、ギャルゲーによくありがちなあの感じだ。(ギャルゲーやったことありません)

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私はウニに対して大きな誤解をしてしまっていた。以前は苦味のある不味い脳味噌みたいな気持ち悪い食べ物と思っていたが、会ってみたら全く違っていた。目の前の世界が開けて明るい光が溢れ始めた。私の世界は彼がいることで、全く違うものとして輝き始めた。

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金沢21世紀美術館に着いた。そこは現代アートのワンダーランドだった。

筆舌に尽くしがたいので、写真だけ載っけときます。楽しかったよ〜

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その後私達は色々なものを食べた。

金箔の入った朝焼け色の飴や、金箔の散りばめられた渋みの効いた抹茶パフェ。抹茶の塗されたわらび餅は、苔むした庭園の岩を思い起こさせた。ウニイクラ丼は格別だった。海の宝石を独り占めした気分だった。そして一日目の最後はおつまみで〆た。

 

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冬はつとめて。「宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望」の六つ兼ね備えたる兼六園を巡りたり。時雨亭にて抹茶、練り切り食ひけり。いとうまし。雨降りにけるを、またあはれなり。わが衣手は露にしとどに濡れつつ。去ることいと口惜し。雪残らば、しじま感じにけり。

(※雰囲気を感じてもらうために古文にてお送りしました。)

五感全てを満足させてくれた庭園だった。

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竪町商店街については…なんかアレだったんで……ここではノーコメントとしておく。

 

しばらく歩を進めると、ターバンカレーがあったので、金沢名物であるカレーをいただくことにした。私は迷わず納豆カレーを選んだ。黒いルーの海に浮かぶ黄金色の納豆と生卵。その三者のハーモニーが抜群で、なかなか美味しかった。

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次に向かったのは、「世界で"2番目"においしいメロンパンアイス」広坂本店だ。なぜ2番目なのか。謙遜なのか。本店なのに何故だ。という疑問は置いておいて、とても美味だった。メロンパンアイスとは何か、というと平たく言えば焼きたてのメロンパンにアイスが挟まっているといったようなものだ。食べるときはストロースプーンでいただく。缶バッチとステッカーをタダで配布していて、店員さんのメロンパンアイスへの愛が深かった。服装も髪も何もかもがメロン。ニオイも脳ミソもメロンパン。というのは嘘というかもはや悪口だが、とても良い方だった。アンソニーという名前でTwitterをやってらっしゃるので、気になる人は検索をかけてみるといいだろう。ちなみにメロンパンアイスのことしかツイートしていないと思いきや、アイドルのアカウントをフォローしてたりしたので中々面白かった。

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お腹が満たされたところで、私達は能作という店に蒔絵体験をすべく向かった。体験ではおばちゃんの、というか金沢の人の優しさをかみしめた。トイレにも金箔の加工が施されており、プロ根性を垣間見た。金を尻から生み出せる気にさせられた。

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その後は東茶屋街へ向かい、街並を観光して楽しんだ。

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最後は金沢駅構内の金沢百番街にて夕食を済ませ、お土産を物色し、金沢のゆるキャラ「ひゃくまんさん」(おそらく、加賀百万石と掛けている)と記念撮影をパシャリ。

再び私達は「かがやき」に乗り込み、金沢を後にしたのだった。

 

2016/2/19〜2016/2/20