お茶漬けのしみとふるーつ寒天

お手紙風ブログ。それから本と映画、デザイン、アートとなんやかんやを赤裸々に。

生きる(ギャル子からの激励)

転職中でやりたいこと今まで妥協してきたからやりたいことやるって決めた癖に何怖気づいてんの?

ぐちゃぐちゃ余計なこと考えないでやりたいことだけ考えて目の前のこと片付けないとまた繰り返すし

妥協したのはそもそも自分だし、

人のせいにすんなバーカガリガリ貧乳M字ハゲ

ものわかりの良いフリして安牌踏んでんじゃねー

他人の顔伺って気持ち抑え込んできたのは自分だから尻拭いもてめぇでしろやガリガリ陰キャ

生活

この世は幸せで溢れてる
そんな言葉はファンタジー
この世は涙で溢れてる
そんなリアリティー

だけど行動次第で
奈落者は幸せを掴む
偶然ではなく必然で
それもまたリアリティー
夢物語は触れない
だけど誰かの手は掴めるよ
それならば辛くとも
現実を生きよう

ゴミで埋もれた
宝の島で
ホンモノの何かを生み出そう
世界のすみっこの
発明家

窓辺に生けた雑草も
なんとなくきれいだ
生まれ変われ
死んだ花を愛でる君から
生きた雑草を愛せる君へ

汚れた体と傷ついた心を
抱えていても
きれいだって思えるように
心が腐らないように
息を止めるな

涙のメーターが振り切ったら
意外と朝日はすぐそこに
君は気づいていないだけ

恋愛劣等生 偏差値38 卒業見込み

人生で初めて告白というものをした。

フラれるってわかってた。


一度も、ごめんね、と言わずに

ずっと、

ありがとう

って言ってた。

本人はきっと自覚はない。

けど、優しく振ってくれたから、次誰かを好きになってもちゃんと告白できる気がする。



周りのたくさんの誰かを幸せにする努力をできるひとはすごい。
頑張ってるって自分で認めても嫌味じゃないくらい、限界まで頑張って結果を出すひとだった。
もっと、頑張ってるって伝えたかった。
才能だけではなくて、努力で結果を出してるんだって認めてる人がここにもひとりいますよって伝えたかった。


もし、上手くいったらおいしいご飯食べさせたり連れてったりしてあげたいとか、めちゃくちゃ乙女ちっくな妄想してた。
安くておいしい、店主が楽しい感じのあそこに連れてくんだ、とか。
いつも明るいけど、ちょいちょい垣間見せる寂しさみたいなものを満たしてあげたいなとか。
強がらなくても良い場所はここですよみたいな。

背が高い方じゃないから、キスするときすんなり奪えそうだなとか。

上手くいかないことはわかってた。
でも、それだけでも幸せだった。恋は盲目なり。お花畑マジックだ。

病んでる元彼とズルズル付き合ってた私に、振る勇気を持たせて後押ししたのもすごかった。ふざけてるだけだったんだけど。結果的にはオーライ。

だいすきだった。

片想いだったけど不毛なんかじゃなかった。

幸せになってほしい。

電話口でほんのちょっとだけ涙ぐんでるみたいだった。

世話をした子どもが旅立つことに感極まったのか、
はたまた
申し訳ない気持ちにさせてしまっていたのか。
それとも、きれいな恋で終わらせたいだけの私の妄想か。

花粉症だっただけかもしれないけど、心動かすことができてたら少しうれしい。

2ヶ月しか関わらなかった。
プライベートでの顔は知らなかった。それでも、忘れられなかった。

教わったのは、振る勇気と告白の権利。
つらくても、周りを思いやること。

私は良い女になります。

社内恋愛はしないって言ってた。だから、ずっと一年言わなかった。でも、最後電話で伝えられてよかったな。

子どもみたいに素直で気分屋で自由でありながら
しっかり仕事も出来る賢いひとで、

なんだかんだでひとが大好きで優しいから
たくさんのひとを自覚なしに幸せにしてるすごいひとだったな。

するするって、生まれたてのこころで、自然に人の心の琴線に触れていく、罪つくりなひとだったけど、心地良かった。

お前の顔見ると笑っちゃうんだけど、なんて言っちゃうのずるすぎるなあ。
面白がられてるだけなのに。

しょうもないところもたくさんあったし、それに対して開き直ったりしてたけど、それでも人を魅了する、すばらしい変態だった。

タバコの匂いとレモンの香水。
いつでも誰に対しても真摯に等身大で向かい合うひと。

また意地悪されたい。ダメ出しされたい。お前ばかだろって言われたい。

お疲れ様のときの

おつかれちんちん

って言葉が聞きたい。

下ネタとか、むっつりスケベって言われたい。

叶わないけど。


市場価値が下がりきらないうちに、可愛い女になってやるからな。

さよならちんちん

ONSEN

有象無象 犇めき合う
泥臭い俗世の汚れを落とす場所
素っ裸カーニバル oh year

この世の春を
感じぜずにはいられない
"konyoku"
This is a hot spring
I'm feeling spring
Let's dance Hey everybody

君は 何のために
ここへ来たんだい
心を 洗うため
ぬくもり求めて 三千里

さあ背中を 流そうぜ
滝行して 生まれ変わろうぜ
Now Reborn

どれほど潜っていられるかな
3、2、1
まだまだ 行けるかな もっと深くへ

ゴールは限界点 手は まだ 届かない
僕の背中

眼を開けろ 感覚を研ぎ澄ませ
探し物は 見つかったかな
君が見たいもの 僕が見たいもの
女湯

汚れきった心を抱えて
汚れきった体を温めよう

そして 温めあおう
ゆでたまご

✳︎入浴研究家の極上風呂の作り方✳︎

ーー沐浴の醍醐味とは、
生まれたままの姿に戻る原始的解放感と
瞑想することで自らの精神世界へと没入することにあるのであるーー

訳:素っ裸は楽だし考え事が捗るよね

①湯を沸かします
②「温泡 こだわり森 炭酸湯 大樹の森の香り」を入れます
③「ナイーブボディソープ アロエエキス配合」「ナイーブ洗顔フォーム 桃の葉エキス配合」で体を、「Diane ボタニカルシャンプー」で頭を綺麗にしたら「牧場しぼり」とお好みの飲み物(牛乳系、又はサイダー系)を用意します
④入浴しながら食べます
⑤食べ終えたら「和肌美泉 お風呂で使える洗い流す泥パック ヨモギ」を塗りたくります
⑥考え事をしながら生活音をBGMに好きなだけ湯に浸かり汚れが吸着していくのを待ちます
⑥リラックスしたら、「キュウソネコカミ OS」をBGMにかけながらテンション上げつつ一気に流します
⑦上がったら「ハトムギ化粧水」を思いっきり顔にはたいて気と肌を引き締め明日への士気を高めます
⑧「Wonder Honey コロコロマッサージ 早摘み夏みかん 」を顔にコロコロします(気持ちいい!)

⑨「YUZU ミルクローション」(もしくはニベア)を気になるところに塗りたくります

⑩前髪をピンで留めておでこ全開にして肌へ英気を浸透させ、どうでもいいTシャツを着てあるがままの自分の姿になっておしまい
※のぼせないようにドアは開けて入ろう!(家に誰もいない時!)

「ロビン」

俺は毛もじゃのロビン。この家の中で一番のワル。

 

母ちゃんがぼろぼろ泣いている。

そんなに泣くなよ。そんなにつらいのか、びっくりだな。

 

俺のベロの上にはいつからか怪獣みたいなでっぱりがある。スプリットタンっていうんだっけ、こういうの。ちょっと違うか。おかげで飯がうまく食えないんだよな。俺は食べることが一番の楽しみで生きがいなのに。まいったぜ、ちくしょう。

昨日、その怪獣が暴れだして、俺はたまらなくなって悲鳴を上げた。訳が分からないまま、俺は病院に連れてかれた。漂白されたように白い服をきたおじちゃんが、母ちゃんにむかって静かにこぼした言葉を、俺は薄れていく意識の中で耳だけがからだになったみたいな感覚で聞いていた。

 

「ガンです」

 

ガンってなんだ。なんでそんな死んだ魚みたいな眼で言うんだ。

「ガン」っていうのが俺はわからなかったけど、おじちゃんの表情と、母ちゃんが涙を落とし始めたから、大変なことなんだっていうのはわかった。

 

「シュジュツできる場所ではありません」

 

「シュジュツ」は前にしたことがあった。俺は生まれつき脚が悪くて、だから引き取り手がなくて、そのせいで周りから厄介者扱いされてた。「がっついてばかりで、この子は」みたいな感じでさ。無茶言うなよ。俺は生きたかったから、必死にがっつくしかなかったんだ。眼も、他の奴に比べて赤茶色に近くて、目つきが悪かった。別に好きで目つき悪かったわけじゃねえけど。「ケツマクエン」ていう病気。(ケツのことじゃねえぞ)でも別に、見た目とかハンデとかそういうことで俺のことを嫌うやつらに可愛がられたいとは思わなかった。飯だって本当は貰いたくなかった。

そんな感じでぶっちゃけ周りから嫌われてたから、人のことなんか信じてなかったし、愛されないんだろうなと思って、でも、ただ飯を食うことだけは諦めちゃダメだって思ってた。

そのときに母ちゃんが拾ってくれて、脚を「シュジュツ」で治してもらったんだ。

 

でもそうか、今回はだめなのか。

「ガン」って何なんだよ。マズそうな響きだな。そんなものに、俺は負けちまうのかよ。俺が何したっていうんだよ。

 

暴れ者の怪獣は、何も言葉を発さなかった。それが今になって急に俺を内側からめったうちにし始めた。

そいつは、昔俺の周りにいた、俺のことを嫌がっていたやつらよりずっと恐ろしくて、太刀打ちできないやつなんだっていうのは野生の勘でわかった。

 

ああ、でも、泣かれるのってうれしいな。罰当たりだな俺は。地獄行きかな。

 

今まで、辛いこともたくさんあったし、痛いこともたくさんあった。どれくらいかっていうと、今まで出したクソと同じくらい。

一番つらくて痛かったのは、母ちゃんに八つ当たりされて、何もしてないのにぶたれたとき。八つ当たりはイケてないやつのすることだ。それぐらい、脳みそ筋肉の俺だってわかるぜ?

案外、人間ってヤワなんだなって。ショボくてかっこ悪いなって思ったよ。姉ちゃんが助けてくれたけど、ぶたれたとこはずっと痛かった。なんか大声でわめいてたけど、何を言っているかなんて聞きたくなかった。

母ちゃんもきっと辛くていっぱいいっぱいで、自分を守る方法が八つ当たりだったんだろう。そう思うけど、誰かからされて辛かったことを他のヤツにやっちゃいけないぜ?甘えるなよ。何かを大事にしたかったら、傷つけるんじゃなくてちゃんと大切にするんだ。辛いとか、ぶっちゃけ死にたいなら死にたいって声に出してもいいんだ。でも、誰かを傷つけるのは絶対にやめろよ。あの時ばっかりは、みっともなかったぜ。まだ、許してねえからな。

でも悪気はなかったし、どうしようもなくて、壊れかけるくらい辛いんだろうなっていうのも俺にはわかった。それに、母ちゃんは人間くさすぎて、だから心のブレーキがぶっ飛んじまって、みたいな感じなんだろうなとも俺は思った。普通より優しい分、壊れやすいんだって。

なんでこんなときにこんな暗いこと思い出させるんだよ。ふざけんな。

ただの嫌な奴だったら簡単に噛みついてやれたのになんで俺のこと大事にしてくれたんだよ。面倒くせえよ。わけわかんねえよ。なんで俺は、こんなところで死ぬんだよ。

 

でも、ここが道端じゃないことには感謝しなきゃいけねえな。

 

もっと暴れたかったな。

もっと、悪いことをたくさんしてやりたかった。

噛みついてやりたかった。

やりたかったことなんか山ほどできた。でもそれを全部片づけてからお陀仏は、俺には贅沢すぎる。したいことができただけで、腹いっぱいなのかもしれない。

 

俺みたいな食欲しか取り柄のないやつを拾ってくれた人間サマにサンキューだ。

生きる痛みが、少し和らいだ気がしたよ。飼い馴らされるのも、悪くはなかった。

お迎えがくるのに嬉しいぜ。

っていうのは嘘だけど。本当はむちゃくちゃチビりそう。てかもうチビッてた。体が言うこときかねえんだ。

俺の言葉は母ちゃんには通じないけど、伝わったらいいな。最期まで俺は強い男でいたいから、減らず口はやめるつもりはねえぜ。

 

つらかったよ。でも、愛していたよ。

 

 

なんか、むちゃくちゃ眠くなってきたな。

 

 

俺は毛もじゃのロビン。次生まれてくるときは、イカした男になるぜ。

 

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一人旅紀行 神様のいる場所 伊豆 一日目

久しぶりの旅に私の心は浮足立っている。

普段忙殺される日々に追われている私は、伊豆行きの切符を手に取りローカル線に乗り込んだ。

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旅の玄関口は三島。

初めに、パワースポットとして有名な三嶋大社に足を延ばした。

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鳥居をくぐると静謐な空気に包まれていた。朝早かったこともあり人気がなく、ああここは聖地なのだと感じられた。中は鬱蒼と茂る緑に覆われ、八月中旬の暑さの中でその空間だけさわやかな風が吹いていた。

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手水を手に取り水を手にかける。三島の水は冷たく私の手を癒してくれた。この水は富士山から繋がっていたりするんだろうか。水をかけ、不浄なものを流し手を清めた後に、本殿へと向かう。

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律儀に参拝の仕方をスマートフォンで検索し、神の御前で仕事が上手くいくよう祈る。

「仕事がうまくいきますように。あとそれから、健康にいつまでもいられますように。平穏に過ごせますように。あとそれから……。あ、やっぱり欲張りなのは良くないので仕事が上手くいけばひとまずはそれで充分です。お願いします」

まるで知り合いに語り掛けるような口調で神様にお願いした後、一番会いたかった生き物を探しに歩を進める。

地図を見ながらその場所を目指すと広めの柵の中に彼らはいた。

鹿だ。看板の説明によると、春日大社からもらい受けてきた鹿らしい。彼らは奈良出身なのだ。

柵の中には三匹ほどしか鹿はいなかった。木陰の下で、気怠い表情を浮かべながら、カメラを向けるとやはり気怠そうにこちらをじっと見つめてきた。

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「ニンゲンや。こんな暑い中こんなとこよう来たなあ。なんかカメラ向けてきとるし暇だし相手するかあ。っかぁ~たり~。動きたくねぇ~。暇~。なんやねんこの暑さは~。アホちゃうか~。カメラ向けてるお前もアホや~。もうニンゲン皆アホや~。こんなとこに閉じ込めおって~。紀伊の森に帰りたいねんアホ~」

なんて声が聞こえてきそうなほど気怠そうな顔をしていた。木陰の下で涼をとっていたあいつは、絶対人間でいえば中年に差し掛かったおっさんだな、そんなことを考えながら三嶋大社を後にした。

 

 少し歩を進めて、目的の雑貨屋へと向かう。小さなアパートの一室にその店はあった。狭くて少し急な仄明るい階段を上がり、扉を開けた。開けると、狭い空間の天井にドライフラワーが下げられていた。ドアの向こうにドアがあるなんて、秘密の隠れ家みたいだ。どんな空間が広がっていてどんな人が営んでいるのだろう。もう一つ扉があったので期待を抱きながらドアノブを捻り中へと入る。

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 開けると、電気はついていないが光が差し込む明るい空間が広がり、奥のほうから「いらっしゃいませー」という女性の声が聞こえてきた。

店の名前は「sora」。中は白いアンティーク調に剥げた壁が張られ、ギャラリーが広がっていた。作家のつくった陶器や金古美のアクセサリー。花を模した彫金。そんな作家の手から生まれた品々が棚の中に静かに佇んでいた。

都会のカラフルな色に囲まれた雑貨屋とは違い、色彩は薄い。だけど、落ち着く。早朝の薄明るい空気の中にいるような気分になった。森の中の朝の澄んだ空気がそこには流れている。そんな雰囲気だった。

センスのいいものに囲まれ、それを買わずとも眺めているだけで気分は良くなる。それでも、迂闊にも一枚の皿に愛着を感じてしまった。そして、長崎の作家によって生まれた黄橡色のシンプルだけどかわいい皿を手に取り、買ってしまった。それからお店のオーナーからここらへんは地形が面白くて、溶岩の跡が町の中に残っているんです、そんな説明をきいて店を後にした。

          *

 

 クレマチスの丘を目指して、三島駅から裾野へ無料送迎バスで向かう。

まずは「IZU PHOTO MUSIUM」へ。

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星野道夫展が開催されていて、あ、この人の写真すきだな、と感じた。野生の中で生きる動物たちの一瞬一秒を切り取った一枚の紙の中に壮大な生命のドラマが広がっていた。

星野道夫。動物写真家としての一生にすべてを捧げ、動物たちと同じように自然の中で生きたひと。最期はヒグマに襲われて亡くなってしまった。命を賭して遠くの世界で生きる人々に感動を送り届ける仕事。自然に選ばれた者だけが、その仕事に就くことができる。そんなイメージを感じ取った。自然のありのままの色彩がそこには写し取られていて、地球にはまだこんなに美しい世界があることに安堵するとともに、自然が貴重だから持て囃されることにすこし悲しくもなった。そんなことを思ってみても、私たちは業を背負って生きていかなければならない人間だ。生きるしかないなら、自然のために少しでも貢献していくしかない。そう思った。

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ヴァンジ彫刻庭園美術館の中へ。彫刻たちの顔はどれも間の抜けた、でも優しそうな顔立ちだった。アニメのおどけた顔立ちと、躍動感のある造形美が一体となったような不思議な世界の住人たち。入り口の通路に光がさしていて思わずカメラを向ける。通路に生けられていた花にもシャッターを押す。カメラの設定そのままで撮ったけれど、絵画のように撮影できた。

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「ミテクレマチス展」が開催されていた。ネーミングに笑ってしまったが、作品はどれも素敵だった。館内に隠された蓮の花の彫刻を探しながら鑑賞するというスタイルで、製作者のお茶目さが垣間見れた。

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小腹がすいたのでピザの店「CIAO CIAO」へ。「パターテ」というアンチョビ、ジャガイモの入ったピザと、「プラーニャ」というノンアルコールの梅カクテルを注文する。名前がオシャレすぎて何が何だか、と思いつつ、待つ。運ばれてきたピザは、直径30㎝だった。気にせず、タバスコをかけて完食。一句。

「一人旅、 女子力それは 忘れたよ」

 店員のおじさんが、メニュー要りますか?あ、でももうお腹いっぱいですよね......、と私に声をかけた。へへ……。おいしかったです、ごちそうさまでした、と告げ、店を後にした。

 

          *

 

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 沼津へ向かおう。と考えるも、やっぱり思い残したものがあって再び三島へ。

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目指したのは源平衛川。電車を使い向かう。駅からしばらく歩くと、そこは水遊びをしに来た子供たちで賑わっていた。その中に紛れ込む、今年24歳の一人の女。しかも水浴びする格好でなく、両脇に重そうな荷物を抱えている。川に落ちそう。我ながらプチ不審者だったと思う。それでも、カメラに景色を収めたかったし、ちょっとだけ童心にかえりたかった。暑かったし、水にふれたかった。旅は人目を気にするという文化的に生きる人間の本能を消し去って心を解放してくれる。今私の心は生まれたままのはだかんぼ。すんばらしい!そう言い訳しながら奥へ進んでいった。

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石渡りするなんて何年ぶりだったかわからない。水はとても澄んでいた。入り口は子どもたちの声で賑わっていたけれど、奥のほうは人が少なく、水の音がした。さわさわ。木が日の光をさえぎって涼しさをもたらしてくれている。街中にこんな場所があるなんて羨ましかった。


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次に目指したのは、柿田川湧水群。柿田川の水は、ランクで言うと一級なのだそう。富士山と繋がっているらしい。流域には、カワセミゲンジボタルなどなどが生息するそうだ。湧き水を見に行くと、吸い込まれてしまいそうな碧さだった。日の光が差すと碧がかった青色になり、とてもきれいで15分ほど見入ってしまった。

 

           *

 

 ようやく沼津へと向かう。深海水族館に行ってシーラカンスの標本やダイオウグソクムシを見たかった私は閉館に間に合うように急いでタクシーに飛び乗った。運転手さんが近道廻って急ぎますね、と言ってくれた。

そして、水族館についた。

私の目に入った「本日は閉館しました」の文字。閉館30分前に入場できなくなってしまうらしかった。思い通りにいかないこともあるという旅の残酷さを噛みしめ、撃沈した私は夕焼けを見るために防波堤の方へと歩いて行った。

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日没を待ちながら、海辺を散歩する。港町の猫はふてぶてしくて、カメラを向けるとニャンだよ、という顔をしていた。潮風が心地よかった。夕陽が差してきたときにカメラのシャッターを押した。

その後、腹を満たすのが今日一日の最後に私に課せられたミッションだ、と思いまっすぐ「浜焼や しんちゃん」へと入っていった。

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お酒呑まないですけど大丈夫ですか、といって入ったけれど快く迎えてくれた。注文したのは蟹みそ、さざえの壺焼き、鯵のお造り、もずく酢、生しらす、そして深海魚のめぎす。深海水族館に行けなかった代わりに、深海魚を頼んでみた。どれも、地産地消の味がして、疲れた体に染み入った。おいしすぎた。めぎすは脂がのった白身魚で、また今度食べたいと思った。ここまでたどり着いてよかった。今日一日これを食べるために疲れたんだ、そう思わせてくれた。

その後、のんびりしすぎて終バスをのがした私は、またタクシーを呼んで宿のある修善寺に向かった。予定時刻を2時間30分ほど過ぎてから「湯の宿 花小道」へとチェックインした。

          *

 

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江戸川乱歩が愛した宿、というだけあって少し不気味な感じはした。何も描かれていない掛け軸の裏は捲らないでおいた。テレビもわざと「おしゃれイズム」をつけっぱなしにしておいた。貸し切り露天に入りたかった私は予約表に名前を書き、「星の湯」へ。天窓がついている露天で、小さな空間ではあったものの、落ち着いた。貸し切りで時間が限られているので、少し考え事をしてからさっと湯から上がった。もう一つの外にある「月の湯」に入れなかったのが口惜しかった。

インスタントラーメンを食べながら、明日の予定を立て、浴衣のかわいさにうきうきして……とそんなこんなしているうちにさっき感じた不気味さは感じなくなっていた。

夜食でお腹を満たし、予定も練り直すと私はテレビを消し、枕もとの明かりだけつけて今日一日目だけど最高だったなあ、と思いながら眠りについた。